気づいたら漫画の中にいるなんて
『あの女はまだ見つからないのか!

役たたずどもめ!さっさと見つけて引っ張ってこい!!』



『も、申し訳ありません!


ただいま捜索しておりますので』



『いいか?公にはするなよ、この研究所で行われているのは秘密事項だからな


それから、見つけても絶対に殺すなよ!』




『殺すな、というのが向こうからの指示ですか?』




『あぁ、なにせ、ジンの代わりにするから絶対に殺すな、だそうだ


でもまさかジンが裏切り者だったとはなぁ』



あ、そういうこと



みんな繋がってたんだ



そこで会話は終了した



コナン「ジンってまさか...」



笑愛「そうだろうねぇ、まぁ、確かに私は恐らく人を殺すのに躊躇なんてない人種だからねぇ」




コナン「え、?」



何言ってんの、みたいな顔でこっちを見てくる



そんな不思議な事じゃないでしょ?




笑愛「言ったじゃないですか?いつ死んでもおかしくない状況で過ごしていたんですよ?

人が普通に持っている感情なんてとうの昔に捨てました



あの場所で、死にたくないって思う方がおかしいもの



悲しいなんて思ってもどうにかなるわけじゃない


楽しいなんて思う場所じゃない



普通の子供が幼少期で身につける喜怒哀楽なんてもの私の中には存在しないんですよ



だから人を殺したところで罪悪感なんて感じないだろうし、哀しいなんて絶対に思わない



そもそも私には罪悪感も、哀しいなんて気持ちもわからないから


無知ほど恐ろしいものはないんですよ?」
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