ひまわり男子とシンデレラ



久賀くんの気持ちは嬉しかったし、久賀くんのことは好きだけど私の好きと久賀くんの好きは違う。


だから、告白の返事はお断りさせてもらった・・・。


私はこの時、一人の大切な友達を失った悲しい気持ちと久賀くんを傷つけてしまったこと、久賀くんの気持ちに応えられなかったことへの罪悪感でいっぱいだった。


だけど久賀くんは今までと何も変わらず私と接してくれた。


そして、こんな私をまだ好きでいてくれる・・・。


告白の返事をした日、久賀くんは辛そうな顔は全くせず笑顔で私に「今は友達としての好きでいい。だけど必ず振り向かせて見せる!」って言ってくれた。


この日からのアピールはすごく、久賀くんが好きな人として私は有名人になった。


ただの一学生の恋路だったらここまで有名にはならなかったかもしれないけど、スポーツ万能でとても明るい人柄から男女問わず人気者の久賀くん。


そのため私の存在があっという間に広まり、心音の中で久賀くんが要危険人物になってしまった。


「久賀なんかに私の奈々は渡さない!!」って怒っていた時の顔は今でも鮮明に覚えてる。





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