大関くんの背中は暑かった。
病気
「星奈姫織ちゃーん」
色白の綺麗な看護婦さんが呼びにきた
「はい。」
部屋へ入ると後藤先生が座っていた。
「よろしくお願いします。」
緊張した顔で先生に挨拶するお父さん。
「はい。さっそくですが………」
優しい顔で私の体について色々と話をする後藤先生。
しばらくするとその顔は一気に真剣な顔へと変わった。
「それでですね、実は今日は姫織ちゃんにもしっかり聞いてもらって決めてほしいことがあるんだ。」
あまりの真剣な目に私もお父さんも思わず唾を飲んだ。
べつに期待なんかしてなかったんだ、何を言われても気にしない。
「今のところ姫織ちゃんの心臓は順調に動いています。」
「そ、そうですか!」
ホッとした顔で先生の目を見るお父さん
なぜか私は嫌な感じがした。
「ですが………」
しばらく目をつぶって黙る後藤先生。
やっと口を開くと
「姫織ちゃんの20歳までの生存率は…40%くらいしか……ありません。」