【短編】記憶の香り
ゆっくりと歩いたつもりだったけれど、気がつくともう駅に着いていた。
切符を買って改札口に入り、歩道橋を渡って向かい側のホームへ向かった。
私は泣かなかった自分を褒めて、ご褒美にホットレモンティーを買った。
そして、私はこの街に二度と来ないことを決めた。
その途端、ジュンとの思い出が次々と頭に浮かんだ。
二人で二つのクレープを食べ合ったこと、遊園地に行ったこと、私がジュンの髪を切ってあげたこと。
他にも数えきれない程の思い出。
走馬灯ってこんな風なのかな?
そんな風に思いながら、ホットレモンティーを飲み終えた頃、ちょうど良く電車が来た。
さようなら、ジュン……。
私は電車のドアの前に立ち、最後の別れを言った。
切符を買って改札口に入り、歩道橋を渡って向かい側のホームへ向かった。
私は泣かなかった自分を褒めて、ご褒美にホットレモンティーを買った。
そして、私はこの街に二度と来ないことを決めた。
その途端、ジュンとの思い出が次々と頭に浮かんだ。
二人で二つのクレープを食べ合ったこと、遊園地に行ったこと、私がジュンの髪を切ってあげたこと。
他にも数えきれない程の思い出。
走馬灯ってこんな風なのかな?
そんな風に思いながら、ホットレモンティーを飲み終えた頃、ちょうど良く電車が来た。
さようなら、ジュン……。
私は電車のドアの前に立ち、最後の別れを言った。