3年経ってしまった、消せない話
*
「…………」
目が覚めた…そんなに時間は経っていないはず。
何故ならまだ少し騒がしいから。
丁度ノックする音が聞こえた。適当に返事をした。
多分兄貴だろう。さっき食事を持ってくると言ったから。
しかし入ってきたのは違う奴だった。従兄弟の由生(ゆう)であった。
「一咲(いっさ)兄はおばあちゃんと一緒に、うちとそっちの両親介抱してるから」
聞こうと思った事を聞く前に答えてくれた。
勘だけはこいつが1番鋭いんじゃないかと思う。
由生は持ってきた食事を置くと、こんな事を言った。
「流(りゅう)兄もバカだねー…こんな時期に風邪なんてさ」
何でこいつもバカというんだろう?さっきのメールを思い出した。
呆れて返事を返す気力もなかった。だから適当な話題に切り替えた。
「此処に住んでいてどうよ?」
「別に?」
即答だった。これじゃあ会話が続かない。
どうしようかと迷っていると、奴がまだ包帯を巻いている事に気付いた。
「…怪我もしてないのにまだしてるのか?あの出来事から大分経っているのに」
「っ、流兄も五月蝿いな・・ほっておいてくれる?」
「…………」
目が覚めた…そんなに時間は経っていないはず。
何故ならまだ少し騒がしいから。
丁度ノックする音が聞こえた。適当に返事をした。
多分兄貴だろう。さっき食事を持ってくると言ったから。
しかし入ってきたのは違う奴だった。従兄弟の由生(ゆう)であった。
「一咲(いっさ)兄はおばあちゃんと一緒に、うちとそっちの両親介抱してるから」
聞こうと思った事を聞く前に答えてくれた。
勘だけはこいつが1番鋭いんじゃないかと思う。
由生は持ってきた食事を置くと、こんな事を言った。
「流(りゅう)兄もバカだねー…こんな時期に風邪なんてさ」
何でこいつもバカというんだろう?さっきのメールを思い出した。
呆れて返事を返す気力もなかった。だから適当な話題に切り替えた。
「此処に住んでいてどうよ?」
「別に?」
即答だった。これじゃあ会話が続かない。
どうしようかと迷っていると、奴がまだ包帯を巻いている事に気付いた。
「…怪我もしてないのにまだしてるのか?あの出来事から大分経っているのに」
「っ、流兄も五月蝿いな・・ほっておいてくれる?」