3年経ってしまった、消せない話
一連の会話が終わると、男は姿を消した。

少年の隣で少女はピエロさんバイバイ、と手を振った。


「なあ…」

「なーに?」

「本物みたいか?」

「うんっ」


少女は満面の笑みを浮かべた。少年は胸をなでおろした。


「じゃあ…来年になるけど俺が本物見せてやるっ」

「本当?」

「ああ」

「楽しみにしてるね!」


2人は仲良くてを繋ぎ、家に向かった。


こうして少女の一言から始まった1日は終わった。

そして少年が少女の願いを叶えるのはまだ先となった。
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