3年経ってしまった、消せない話
そういう大好きな人達の笑顔はとても穏やかでした。

怒る事もせず、泣く事もせずにただただ笑っているだけでした。

少年は泣くのをやめました。そしてこう言いました。


「本当に?嘘付かない?」


勿論、と大好きな人達は言いました。少年は笑いました。

大好きな人達も笑いました。最後に彼らはこう言いました。


「姿はなくても、心は繋がっているよ」

「今はお別れだけど、必ずまた会えるよ」


少年は元気良く、うんと頷きました。

そして少年は大好きな人達に背を向けて、前に進み出したのです。

必ず来る再会を信じて。


『大好き』
< 66 / 66 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

(KS)Brand new cherry.

総文字数/16,715

その他53ページ

表紙を見る
月明かりの子守唄

総文字数/1,851

ファンタジー6ページ

表紙を見る
突然呟いています。

総文字数/31,049

実用・エッセイ(その他)117ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop