春雷
「琴葉さん、本当に来てくれた。僕、泣きそう」
一年ぶりに見れた彼は
目元にたっぷり涙を溜めていた。
大きな瞳にキラキラと輝いている。
愛しくて
思わず両手で、彼の頬を包みこんだ。
「紺さん、やっぱり綺麗ね。私、貴方の顔、大好き。ほんとにすごく綺麗」
愛しくて愛しくて
狂おしいほどに欲しかったものが
今、手の中にあることに感動して
私も泣いてしまいたくなった。
「来たよ、やっと来た。
待っててくれて、ありがとう」
彼は白い歯をみせ、とても美しく笑った。
「ずっと待つつもりだったよ。来てくれるって、信じてた。
だけど、あと一日、待てって言われたら、もう我慢できない。会いたくて狂いそうだった」
「よかった‥同じ気持ちで‥」
唇が近づくか、と、その時、
「あーー!高村せんせーいたんだ!!!」
地図を握りしめた由乃が帰ってきた。
一年ぶりに見れた彼は
目元にたっぷり涙を溜めていた。
大きな瞳にキラキラと輝いている。
愛しくて
思わず両手で、彼の頬を包みこんだ。
「紺さん、やっぱり綺麗ね。私、貴方の顔、大好き。ほんとにすごく綺麗」
愛しくて愛しくて
狂おしいほどに欲しかったものが
今、手の中にあることに感動して
私も泣いてしまいたくなった。
「来たよ、やっと来た。
待っててくれて、ありがとう」
彼は白い歯をみせ、とても美しく笑った。
「ずっと待つつもりだったよ。来てくれるって、信じてた。
だけど、あと一日、待てって言われたら、もう我慢できない。会いたくて狂いそうだった」
「よかった‥同じ気持ちで‥」
唇が近づくか、と、その時、
「あーー!高村せんせーいたんだ!!!」
地図を握りしめた由乃が帰ってきた。