春雷
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黒い雲の切れ間から閃光が走った。



雷鳴が轟き、大量の雨が降っている。

春の暖かさは身を潜め、冬が戻ったような寒さだ。


僕は遠雷を病院の窓から
ぼんやりと眺めていた。


(ずぶ濡れになって、雷に打たれてみたい)

僕は今
酷く凶暴的な気分だ。






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