ポーカーフェイス
「い、いや…別に…」

「茉那ちゃん分かりやす(笑)」

「はは…」

「今度また集まってパーっと騒いで元気出そ!なっ!」

「はい…(笑)」

「じゃ、遅くなると妹に怒られるから(笑)またね」


そう言うと、三波先輩は足早に帰っていった。


その日から茉那は、司への連絡をやめた。


司は案の定、1ヶ月近く経っても連絡してこなかった。


もう終わりかと諦めていたとき、メッセージが届いた。



《元気-?今度の土曜日、男4人と女の子2人で集まるんだけど来れない?》


三波先輩だった。


司からは、もう連絡は来ないだろうと判断した茉那は、誘いを受けることにした。


しかし三波先輩に返事をした翌日、司からメッセージが届いた。


《元気?》

《うん》

《体壊したりしてない?》

《してないよ、何で》

《してないなら良い》

《あそ》

《今度の土曜日、会える?》

《ごめん用事ある》

《わかった》


茉那は司から連絡がきて嬉しかったものの、いつも通りのドライなメッセージに素直になれず、先約を優先した。
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