生きたくない僕と生きたい君と。
タイトル未編集
「心夢ちゃん、朝御飯だよ〜」
看護婦さんが、いつもの笑顔でいつものトーンで
朝食を持って来てくれた。
「ありがとうございます。」
だから私もいつも通りの声のトーンで、
無愛想に答えた。
これで、病院のご飯は何度目だろうか。
何ヶ月、友達に会っていないだろうか。
全く覚えてない。
母に会っても何を隠しているのか、
ぎこちない顔で接してくる。
父はもう何年も前に交通事故で亡くなった。
兄はこの貧乏な家庭に痺れを切らしたのか。
職場先で首吊り自殺をしたらしい。
貧乏なのは私の入院代のせい。
光ももう、差し込む事は無いだろうという様な
虚ろな生きる希望を失せた目を開く。
そして、病室のドアに手を掛け屋上へと向かう。
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