42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞】
「お母さん、これ買って。」
欲しいけど…
「ムリ。」
娘にはそう言ったが、
「でも、かわいい〜」
私は売り物のティッシュケースを抱きしめる。
そこでふと思い出した。
結婚前、私がどうしてたか。
私はティッシュケースを抱きしめたまま振り返って、上目遣いで純ちゃんを見た。
「お父さん♡」
語尾にハートマークのついた甘い声で呼んでみる。
純ちゃんは無反応。
「お父さん♡」
もう一度呼ぶと、純ちゃんは照れたように笑った。
かわいい!
客観的に見たら、いい年したおっさんが笑ったところで、かわいいわけはないんだけど、でも!私にはかわいく見えるんだから仕方ない。
欲しいけど…
「ムリ。」
娘にはそう言ったが、
「でも、かわいい〜」
私は売り物のティッシュケースを抱きしめる。
そこでふと思い出した。
結婚前、私がどうしてたか。
私はティッシュケースを抱きしめたまま振り返って、上目遣いで純ちゃんを見た。
「お父さん♡」
語尾にハートマークのついた甘い声で呼んでみる。
純ちゃんは無反応。
「お父さん♡」
もう一度呼ぶと、純ちゃんは照れたように笑った。
かわいい!
客観的に見たら、いい年したおっさんが笑ったところで、かわいいわけはないんだけど、でも!私にはかわいく見えるんだから仕方ない。