42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞】
え?

私は驚いて純ちゃんと娘を交互に見る。

「お母さん、知らないでしょ?
昔っから、お父さん、お風呂で、お母さんが
昔どんなに可愛かったか、よく話してたん
だよ。
ずっと当たり前だと思ってたけど、最近に
なって、娘にノロケる父ってどうなの!?
って思うようになったよ。」

「しーっ」

純ちゃんは、人差し指を口に当てて、苑を制す。

何それ!?

知らなかった。

純ちゃん、そういう事は、できれば娘じゃなく私本人に言って欲しかった…

そしたら、こんなに片思いで悩まなくて済んだのに。

つまり、片思いだと思ってたのは、私だけで、ずっと両思いだったって事だよね?



でも、純ちゃんに片思いしてきゅんきゅんしてたのも、いい経験かな?

これで一生、純ちゃんときゅんきゅん恋人でいられる気がするもん。

純ちゃん、この先、おじいちゃんとおばあちゃんになっても、恋人みたいにきゅんきゅんしようね。


純ちゃん、ずうっと、ずっと大好きだよ。








─── Fun. ───


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