極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「んっ、待って……っ」
「無理。もう待たない」
「シャワー、浴びたい……やぁっ」

 恥じらう彼女の身体に、ニットワンピースの上から手を這わせる。
 女性らしいラインに、環は本能がゾクッと震える音を聞いた。

 何度もキスをして、見つめ合う。
 懇願する万佑の瞳に、自分だけが映っていることが、こんなに独占欲を掻き立てられるとは思わなかった。


「どうしてもシャワー浴びたいなら、一緒に入ろう?」
「えっ!?」
「決まりね」

 有無も言わさず、環は押し倒した彼女を軽々と横抱きにして、再び洗面室へと向かったのだった。


 ――およそ30分後。

 万佑は脱力した身体を環に預け、ベッドに横たわる。
 どうしても行為の前にシャワーを浴びたかっただけなのに、環の策略でバスルームで散々愛されてしまった。
 だけど、まだひとつになっていない環は、達成感も征服欲も満足とは言い難く、腰砕けになった万佑を抱きかかえて、ベッドまで運んできたところだ。

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