極上恋慕~エリート専務はケダモノでした

「平気?」
「んっ……」

 背中からそっと包まれ、労わるように身体を撫でてくる環の手のひらに、甘えた声を漏らしてしまった。
 ついさっきまでバスルームにこだましていた自分の声を思い出すと、恥ずかしくて耐えられない。
 万佑は口元を覆うと、その手を彼に封じられて、自由も奪われた。


「もっと啼いてみせて?」

 再び唇や指で器用に愛でられ、全身くまなくキスの嵐を浴びる。
 夢中でキスをくれる唇が紡ぐ言葉は優しいものの、終わりの見えない行為を望む変貌ぶりに、万佑は戸惑いながらも、与えられる快感には抗えなかった。
 いつの間にか声を抑えることも忘れ、彼によって開かれた身体は従順になっていく。


「……万佑ちゃん。愛してるよ」

 何度達しても環の瞳に宿った熱は滾り続け、3度目に繋がった時には、万佑の意識が朦朧としていた。

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