極上恋慕~エリート専務はケダモノでした
(さすが一流コンサルのパートナーだなぁ。なんの準備もない思い付きの発想に、短時間でここまでプレゼンできるものなの?)
理路整然としている彼の話しぶりに、万佑は口を挟む理由すら見つけられなかった。
「本当に、私でいいんですか? 永縞さんにとって無駄な時間になったりしませんか?」
「ならないよ。君はそんな心配をする必要はない。それに、俺がお願いしていることだから、君に文句をつけることもないと約束するよ」
「わかりました……。では、物は試し、ということで」
まるで仕事相手を口説くような彼に圧倒され、迷いながらも頷いて受け入れた。
「では、早速。万佑先生、お願いしますね?」
「せ、先生っ!?」
「俺専属の、恋の先生」
その響きがどうにもくすぐったい。
万佑は下唇をちょっと噛みながら、小さく頷いて答えた。