寝不足なキミと。


いや聞いてないし!、ときっと愛可も思ったろう。


でも愛可の攻めにビクともしない秦野君、さすが。


「…頭良いんでしょ?え、それともわからないの?」


「…もう、貸せよ」



面倒になったのか、あの寝不足の秦野君が目を開けて、愛可に数学を教え始めた。


私としてはこの一週間の努力を無駄にされた気分だけども。


愛可さんさすがです。


なんて、私が感動に浸ってる内に、愛可は問題を理解したようで




「まじ秦野天才!あんたなら麦を面倒みれるよ!」



その言葉に「は?」と怪訝そうな秦野君。

そりゃ私だってビックリだ。

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