寝不足なキミと。






授業が終わると、みんな好きな子と好きな場所で好きなものを食べる。


私はもちろん愛可と。
もちろん1ミリも動かず教室で。
そしてもちろん大好物のカラアゲを頬張る。



そんな時間は割と好きなんだけどな。



「どうやったら授業中にあーなるわけ?」


愛可は秦野君の睡眠の質くらいツボが浅いから、さっきからずっと笑ってる。


いやー、違うんだよ、髪の毛がふわふわそうだったんだよ〜。



「ま、あんたらしいけど」



とまあ、言いたかった言い訳をその言葉で飲み込む。

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