寝不足なキミと。


「私達、カラアゲな仲だっけ?」


「んー…んまい」



…会話が成立しないんだけど。


カラアゲを口いっぱい食べてる秦野君に気を取られていると、いつのまにか愛可がいなくなっていた。


ああ、きっと涼平だな。勝手に呼び好きにしてるけど。


私が落ち込んでるうちに、愛可はどんどん青春を謳歌する系女子にちゃんとなってると思う。



一方隣の秦野君はそんな気配すらなく。


…安心材料だよね。私の。


ただクラスの友達と話して、ときどき笑ってる顔を見るとほっこりする。


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