同期以上、彼氏未満
「昨日、またアイツと一緒にヘラヘラ笑っとったやろ?
なんなんアイツ、メグに気があるんちゃう?」
「そんなわけないじゃん」
「俺より若くてイケメンやからって、ヘラヘラすんなや」
「ヘラヘラしてんのは昴でしょ?」
「は、俺のどこがヘラヘラしてんねん」
「若くてかわいい女の子に甘えられて、ヘラヘラしてんの何度も見たし」
「んなことあるか、ボケ」
「ボケって何よ、ひどくない?」
「ボケにボケって言って、何が悪いんや?」
「とにかく、私は何とも思ってないし」
「俺やってそうやし」
「嘘だね、昴だって男なんだから、かわいい子に甘えられて嬉しくないはずないじゃん!」
「そんなん、メグやって女なんやから、イケメンからチヤホヤされたらキラキラするやろ!」
「なによその、キラキラって?
意味わかんないし」
「俺のことみくびんなや」
「昴こそ、私のこと信じてないじゃん!」
売り言葉に買い言葉で、どんどん止まらなくて。
「そんなに俺のこと信じられへんのやったら、須川さんとこ戻ればええやろ!」
一瞬の静寂が、ふたりを包んだ。
言ってはいけないことを言ってしまった。
言われたくないことを聞いてしまった。
「もういいよ」
私には、耐えきれなかった。
外は雨だったけど、何も持たずに飛び出した。
夜で真っ暗だし、寒いし。
最悪な気分のまま、走り続けた。
なんなんアイツ、メグに気があるんちゃう?」
「そんなわけないじゃん」
「俺より若くてイケメンやからって、ヘラヘラすんなや」
「ヘラヘラしてんのは昴でしょ?」
「は、俺のどこがヘラヘラしてんねん」
「若くてかわいい女の子に甘えられて、ヘラヘラしてんの何度も見たし」
「んなことあるか、ボケ」
「ボケって何よ、ひどくない?」
「ボケにボケって言って、何が悪いんや?」
「とにかく、私は何とも思ってないし」
「俺やってそうやし」
「嘘だね、昴だって男なんだから、かわいい子に甘えられて嬉しくないはずないじゃん!」
「そんなん、メグやって女なんやから、イケメンからチヤホヤされたらキラキラするやろ!」
「なによその、キラキラって?
意味わかんないし」
「俺のことみくびんなや」
「昴こそ、私のこと信じてないじゃん!」
売り言葉に買い言葉で、どんどん止まらなくて。
「そんなに俺のこと信じられへんのやったら、須川さんとこ戻ればええやろ!」
一瞬の静寂が、ふたりを包んだ。
言ってはいけないことを言ってしまった。
言われたくないことを聞いてしまった。
「もういいよ」
私には、耐えきれなかった。
外は雨だったけど、何も持たずに飛び出した。
夜で真っ暗だし、寒いし。
最悪な気分のまま、走り続けた。