同期以上、彼氏未満
それぞれに彼氏・彼女がいる状況で3人で会うのは初めてだった。


写真を見せあったり、デートした場所の話をした。


「みんなリア充ってことだね」


「なによりやな」


「ねえ、3人で誰が最初に結婚すると思う?」


「無難に、詩織に1票」


「俺も、詩織やと思う」


「やだなーもう、そんなことないし」


「実は、プロポーズされてたりして」


「ないない、されてたらふたりにはすぐ言うし」


「お互い、結婚式には出席しようね」


「結婚なぁ・・・なんか、イメージわかへんな」


「そういう昴が、さっさと結婚するのかもよ」


「そうそう、新入社員に手をつけるってとこも怪しい」


「あのなぁ、俺は告白された側やからな」


「年下のかわいい子に言われたら、断る理由なんてないじゃん」


「メグだって、イケメン須川課長やからオッケーしたんとちがう?」


「そうですけど、それがなにか?」


「もう、せっかく会えたのにケンカしない!」


昴とは、いっつも言いたいこと言い合って、ケンカばっかりしてたな。


大阪支店と大阪工場、デスクワークと現場、仕事場は違っても、どこかで昴をずっと意識していた。


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