同期以上、彼氏未満
新潟工場に配属された新入社員は、浦野昴(うらのすばる)と佐藤詩織(さとうしおり)と私の3人だった。
何かと3人で行動していたので、夏が来る前にはかなり仲良くなっていた。
男女別棟だけど、寮は隣同士だったし、週末のたびに誰かの部屋に集まっては、飲んだり食べたりDVD見たりしていた。
私は東京出身、昴は大阪出身、詩織は横浜出身とバラバラだったけど、今は同じ会社っていう共通項があるし、みんな彼氏も彼女もいなくて、いま思えば、学生の延長みたいで一番楽しかったかもしれない。
『メグ、お好み焼作ったけど、食わへん?』
「食べる食べる!」
『ほな、詩織も誘おか』
「じゃあ、詩織と一緒に昴の部屋集合ね」
約束した訳でもなく、こんな風に突然電話をかけたりかけられたりして、集まっては話した。
「やっぱ、昴の作るお好み焼サイコー、ね、詩織?」
「うん、本場の味って感じがする」
「そうかそうか、よしよし、また作ったるわ」
「新潟も慣れてきたけどさ、車がないとキツいよね」
「今はさ、たまに社用車借りて買い物行けるけど、コンビニも10分歩けば着くけど、ここにずっとは住めないなあ」
何かと3人で行動していたので、夏が来る前にはかなり仲良くなっていた。
男女別棟だけど、寮は隣同士だったし、週末のたびに誰かの部屋に集まっては、飲んだり食べたりDVD見たりしていた。
私は東京出身、昴は大阪出身、詩織は横浜出身とバラバラだったけど、今は同じ会社っていう共通項があるし、みんな彼氏も彼女もいなくて、いま思えば、学生の延長みたいで一番楽しかったかもしれない。
『メグ、お好み焼作ったけど、食わへん?』
「食べる食べる!」
『ほな、詩織も誘おか』
「じゃあ、詩織と一緒に昴の部屋集合ね」
約束した訳でもなく、こんな風に突然電話をかけたりかけられたりして、集まっては話した。
「やっぱ、昴の作るお好み焼サイコー、ね、詩織?」
「うん、本場の味って感じがする」
「そうかそうか、よしよし、また作ったるわ」
「新潟も慣れてきたけどさ、車がないとキツいよね」
「今はさ、たまに社用車借りて買い物行けるけど、コンビニも10分歩けば着くけど、ここにずっとは住めないなあ」