同期以上、彼氏未満
「そっか、普通はそうするよね・・・」
「私は、てっきり恵が、
『見て見て!この指輪、裕和にもらっちゃった!しかもプロポーズされたの!』
とか、はしゃいで報告してくれるのかな、って想像してたから」
「そんな気持ち悪い声色、使わないし」
実際、詩織が私のマネをした声は、不自然に高かったから。
「恵がそうしなかったのは、素直に喜べないとこがあるんじゃない?」
詩織に指摘されて、改めて考えた。
裕和のことは好きだし、尊敬してる。
もし遠距離が解消されるなら、嬉しい。
でも、それは単純に、彼氏だから。
彼氏=好き=結婚、とまっすぐ結びつけられないんだ。
「詩織ありがと、マリッジブルーかな」
「ならいいけど、なんかあったら相談にのるよ」
ランチから戻ると、フロアから出てきた昴と出くわした。
「メグ、詩織と何食べてきたん?」
「パスタランチだよ」
「女子はパスタ好きやな」
「そういう昴は、例の定食屋さんでしょ」
「そうや、連休中和食に飢えてたからな」
「愛ちゃんと行けばよかったのに」
「まあな、あ、そうや、メール読んだか?」
「ううん、詩織としゃべりまくってたから」
「俺とメグ、新潟へ出張行くかもしれへんで」
「私は、てっきり恵が、
『見て見て!この指輪、裕和にもらっちゃった!しかもプロポーズされたの!』
とか、はしゃいで報告してくれるのかな、って想像してたから」
「そんな気持ち悪い声色、使わないし」
実際、詩織が私のマネをした声は、不自然に高かったから。
「恵がそうしなかったのは、素直に喜べないとこがあるんじゃない?」
詩織に指摘されて、改めて考えた。
裕和のことは好きだし、尊敬してる。
もし遠距離が解消されるなら、嬉しい。
でも、それは単純に、彼氏だから。
彼氏=好き=結婚、とまっすぐ結びつけられないんだ。
「詩織ありがと、マリッジブルーかな」
「ならいいけど、なんかあったら相談にのるよ」
ランチから戻ると、フロアから出てきた昴と出くわした。
「メグ、詩織と何食べてきたん?」
「パスタランチだよ」
「女子はパスタ好きやな」
「そういう昴は、例の定食屋さんでしょ」
「そうや、連休中和食に飢えてたからな」
「愛ちゃんと行けばよかったのに」
「まあな、あ、そうや、メール読んだか?」
「ううん、詩織としゃべりまくってたから」
「俺とメグ、新潟へ出張行くかもしれへんで」