同期以上、彼氏未満
昴は、どこまでもまっすぐで。
私は、いつまでも素直じゃなくて。
あの時に戻れたら、なんて感傷にひたるのは意味がないって思ってたけど。
昴の予言通り、後悔しまくることになるとは、まだ考えてもいなかった。
居酒屋を出てタクシーに乗り、ホテルへ戻った。
「ほな、おやすみ」
「うん、おやすみ」
一度だけ振り向くと、昴は部屋に向かって歩いていた。
その背中を、追いかけたい衝動にかられたのは事実で。
その事実に打ちのめされてる自分に気づいてしまった。
プロポーズを断るなら今だ、という気持ちと。
断るなんて、そんなひどいことできるわけない、という気持ちと。
グチャグチャに入り乱れて、なかなか寝つけなかった。
明け方に眠りにつき、気づいたらもう8時で。
昴に『ごめん、いま起きた!』ってメッセージを送ったら、『無理すんなや、ゆっくりでええで』とすぐに返事がきた。
朝食会場のレストラン手前で、昴は本を読みながら座っていた。
「昴ごめん、待っててくれたの?」
「当たり前や、俺めっちゃ優しいやろ」
「うん、ありがと」
「なんや、攻撃されるかと思ったのに、せえへんのかい。
素直でかわいいやんか」
私は、いつまでも素直じゃなくて。
あの時に戻れたら、なんて感傷にひたるのは意味がないって思ってたけど。
昴の予言通り、後悔しまくることになるとは、まだ考えてもいなかった。
居酒屋を出てタクシーに乗り、ホテルへ戻った。
「ほな、おやすみ」
「うん、おやすみ」
一度だけ振り向くと、昴は部屋に向かって歩いていた。
その背中を、追いかけたい衝動にかられたのは事実で。
その事実に打ちのめされてる自分に気づいてしまった。
プロポーズを断るなら今だ、という気持ちと。
断るなんて、そんなひどいことできるわけない、という気持ちと。
グチャグチャに入り乱れて、なかなか寝つけなかった。
明け方に眠りにつき、気づいたらもう8時で。
昴に『ごめん、いま起きた!』ってメッセージを送ったら、『無理すんなや、ゆっくりでええで』とすぐに返事がきた。
朝食会場のレストラン手前で、昴は本を読みながら座っていた。
「昴ごめん、待っててくれたの?」
「当たり前や、俺めっちゃ優しいやろ」
「うん、ありがと」
「なんや、攻撃されるかと思ったのに、せえへんのかい。
素直でかわいいやんか」