倉島菜々子は初恋未満?
「やめて、隠してるんだから」

美しい指で、私の頬をなぞるようにして私の髪を耳に掛ける。

ふ、触れた!

「本当だ、少し、残ってる」

久しぶりにあらわになった傷跡。

そっとゆうくんは傷を撫でた。



顔が、近づく。
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