男性恐怖症



「痛ッ……
お前いい加減にしないと
またキスするぞ」



「な……ふざけんな
この変態野郎!!!!」



私は自分じゃないみたいに
大きな声を出して
この変態野郎から逃げた――



走って走って走っりまくったら

またどこかわからなくなった…



「…ど…どうしよ…」


こんなんじゃ入学式に
間に合わないよ――



「……ぇ…?」


誰かが私の手をつかんだ――


「な…何…?………キャッ」


すごい勢いで
手を引っ張られた――




―――――それも変態野郎に…


「…なにすんのよ!
離して――」


「 ……… 」


男に手なんかつかまれた私は
顔が真っ青になった――


き…気持悪い


「早く離して!
いい加減にしてよ!
もぅ…なんなのよぅッ…」


私はイヤでイヤでついに
泣いてしまった――


「ヒック…もッ…離し…て…ッ」


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