男性恐怖症



「フン…早くいけよ…」



「…ぁ…ぅん……」


やっと…やっと解放される…
男ってのはいやだけど…
この人は優しい…かな…?



――グィッ



!?




「ぇ…………ん…ッ」



また唇に熱い感触――



「ん……ゃ……ッ…」



な…なんなのッ!!
やだ!!


やっぱ変態野郎だッ!!
気持悪い!!



「…ん……やめ…てッ!!!!」



また私はこの変態野郎を
思いっきり突き飛ばした――



――はずだったけど
ひらりと避けられて私が
ふらついた……



「フン…キスはここまで
連れてきたお礼にもらっとく」



「な……ムカつく……」



やっぱこいつは最悪な人間だ…


また吐き気が………



私はもう変態野郎に
見向きもせず体育館に
走っていった―――



「麻子ッ!」



真理が体育館の端で私を
待ってくれていた



「真理ぃ~(泣」



「麻子?大丈夫?
何泣いてんの………??」



「ぁ…ちょっと道に迷って…
本当こわかったの……」



変態野郎のとこは恥ずかしさと
気持悪さで言えなかった…


「もう、麻子ったら…
さ、並ぼうッ★」



「…ぅんッ」



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