男性恐怖症



入学式………
なんか先生が色々言ってたけど
全く聞いてなかった…



さっきのこと
思い出しちゃって………



なんであんな奴に……
やっぱ男なんか大嫌い…



『え―では最後に学年トップで
入りました1年B組の神宮龍二
より新入生の言葉です――』



―――ツカツカ



はぁ…同じクラスに
学年トップいるのか――
どうでもいいけど………



――――――!?



「みなさま…今日は……………
…で………………………に……
……………の………………」



―――神宮龍二


そいつはまさしくさっきの
変態野郎だった………



さっきとは全く違う表情で
演説してる………


なんなの………あいつ……



てか、あんな奴と
同じクラスなの……?



最悪―――



「…………以上です。」



―――――ツカツカ



『えーでは、これで
入学式を終わります―
きをつけ!礼!
――それでは各教室に戻り
担任の指示に従って下さいい』



みんなが教室に戻ろうと
動くなか
私は一人呆然と立っていた



「麻子?教室戻ろッ」



「ぇ?あ、うん…」



真理に言われ渋々教室に
戻る………



「そういえばさ、さっきの
学年トップ、あたしの
幼なじみなんだぁ★」



――――幼なじみ?

あんなやつと…………??


「あいつ顔がいいし頭も
いいからモテるんだよね~」



―――――ぇ?
あんなやつがモテる……?

それはなにかの間違えじゃ……



「でも性格わるいから~
………って麻子聞いてる?」



「ぇ?聞いてるよ!
性格悪いのわかるし」



「あ、わかるんだ(笑」



真理によくわかるねとか
言われたけどそんなの


さっきの行動で
全部わかったし!


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