男性恐怖症
…………でもま、
私のこと好きになるわけなんか
ないし大丈夫よね
「お…女に二言はないから…」
「じゃあ、約束な!
お前…もし約束守らなかったら
犯すからな!」
「な……犯すとか……
…い…いわよ!約束は守るわ」
今思えばなんでこんな約束
しちゃったんだろう……
しかも私…変態野郎と
普通に話しちゃってるし…
「麻子ちゃーん」
「麻子ー」
真理、健司君に呼ばれ、
私は変態野郎から
素早く離れ、真理たちへの
もとへ走った……
「麻子、大丈夫だった?
龍二に何もされなかった?」
「え…あ…ぅん…」
―――今はね(苦笑
「麻子ちゃん、なんかあったら
俺にすぐ言ってね(ギュッ」
――――ぇ
健司君に手を握られた……
――――いや……
気持悪い………
――パッ
即座に私は振りほどいた……
「あ…ごめん…」
健司君は本当に申し訳なさそう
な顔をしてきた……
なんか私が悪者になった
気がしてきちゃって……
「ち…違うよ…
恥ずかしくて(苦笑」
ってウソついた……
本当は別に恥ずかしくなんか
全くなかった…