男性恐怖症
過去
――――――――ピンポーン
「はぁい」
『カメラマンです。お母さんか
お父さんいますか?』
「いまでかけてまーす。」
『じゃあお嬢ちゃんちょっと
写真とりたいからドア開けて
くれるかな?』
「はぁい」
――――――――ガチャ
そこに現れたのは明らかに
オタク顔をした中年親父だった
《………小さい頃の
私……これは………夢……?
私…また同じ夢見てるの…?》
『お嬢ちゃん中で写真とらして
もらってもいいかな?
…………いいよね』
そういって中年親父は勝手に
…茶の間に上がりこんできた…
「え……でも……お母さんが
知らない人は……」
『大丈夫だよ。写真とるだけし
お嬢ちゃんもとってあげるよ』
《……だめ………
こんなやつ…早く……
……追い出さなきゃ………》