男性恐怖症
告白




――――保健室




「………ぅ……ぅ~ん………」



――――ハッ!



「……また……あの夢……」



あんな過去のこと
もう忘れたい………


なのに……
毎回のように夢でみる……


あのせいで………
私は…………



「あ、麻子!大丈夫?
なんかうなされてたよぉ」



「わッ!真理ッ!」



「ん?どうしたの?
あ、もう今日のHRとか
終わっちゃったよ(笑」



「あ……そうなの?
私ったら初日から……」



「大丈夫よぉ~
さっ…帰ろうかッ?」



「う…うん」


――――――ガラッ


勢いよく保健室のドアが
開く………


「麻子ちゃんッ!!」



「け…ん司…くん……」



私は健司君を見て
血の気がサーッと引いた…


あの夢のせいで……
さっきより男が嫌に……



「麻子ちゃん、大丈夫?
俺…心配で………」



健司君は仔犬のような目で
私を見てきた……



「だ…大丈夫だ…よ……
心配してくれてありがとう…」



「そっか…よかった…」



そう言って今までにない笑顔で
微笑んだ…………


その笑みはなんだか
女の子みたいだった…


この人…女の子として見れば
平気な気がする………



「ありがとう。
じゃあ、帰ろうか…」


私がそう言うと健司君は
手を差しのべてきた…


「さ、麻子ちゃん(にこ」



―――――え

どうしよう…………


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