男性恐怖症
偽装恋愛




―――――――え?



私に……一目惚れ………?



「え……。
どういう……こと………?」



「俺、麻子ちゃんと出会って…
好きになっちゃったんだ……
付き合ってくれませんか…?」



――――――好き?



………付き合う……?




【はぁ…私のこと好きになる
わけないじゃん!
もし私のこと好きなんて
いったら付き合ってやるわよ】



さっきエロ男に
宣言してしまった言葉を
思い出す…………



――私、なんて約束
しちゃったんだろう………



健司……ちゃん……と……?


付き合う………?



女の子なら……別に……………

………いや、本当は男だし……



どうしよう………




「―――――――ゴメン。
今言ったこと忘れて…(にこ」



健司ちゃん………

笑えてないよ………

すごい悲しい顔………

私……健司ちゃんのこんな顔…

見たくない………



「…健司ちゃん…付き合お?」



「…………え?」



健司ちゃんの驚き方は
半端なかった


目を見開いて私のことを
ガン見してる……


なんか恥ずかしいなぁ…



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