男性恐怖症



「付き合ってみようよ…
健司ちゃんのこともっと隅々
まで知りたいからさ~」



健司ちゃんは顔を真っ赤にして
唸ってる……



自分でも驚くくらい恥ずかしい
こと言ってる……



でも口から勝手に出た……



「………本当に…いいの?」




「もちろん(にこ」



そう私はとびっきりの笑顔で
答えた………



「まじか……嬉しい……(にこ」



健司ちゃんも
とびっきりの笑顔で笑った……



そう、これ……


私……健司ちゃんの笑顔……


絶やしたくない……!




―――そうして私たちは今日から
付き合いはじめた……




手を繋いで下駄箱で二人を
待ってると



真理とエロ男はすごい形相で
こっちに走ってきた……



「麻子!健司!あんたら……
もしかして……」



「あはは…
俺ら付き合うことにした」



健司ちゃんは嬉しそうに言う…

私も嬉しくなって
にこっと笑って頷いた



「わぁ~まじで?おめでとう★」



「えへへ……ありが………」



――――――グィ



またあのエロ男に引っ張られた



「悪い健司!ちょいかりるわ」



そう言ってエロ男は
私の手を引っ張って近くの
教室に連れ込まれた………


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