男性恐怖症
現実~健司said~
麻子ちゃんと龍二……
まだかな……?
俺は今、真理と一緒に
麻子ちゃんを待ってる……
……あ、龍二もだ…(笑
麻子ちゃんたち
…何やってんのかな?
「健司!何ボーッとしてんの!
てか麻子と付き合うとか
急だねえ~
どっちから告ったの?」
真理…………うぜー……
いかにもわかってるけどね~
……って顔してやがる…
真理は俺の幼なじみで
幼稚園生のときから
ずっと一緒……
もうお互いなんでも
お見通しだ!
「……………はぁ、
俺からに決まってんだろ…
麻子ちゃんが俺のこと好き
なわけねぇじゃん」
―――そう、麻子ちゃんが
俺のことを好き
なわけがない……
いや……だって……
麻子ちゃんはきっと俺のこと
女として見てる……
男の勘ってやつかな……
悲しいことに俺を見る目が
真理を見る目と全く同じ
なんだよな……
他の男……龍二とか……
とは明らかに違う……
ま、なんかどこかで
男を避けてる(?)気も
するけどさ……(苦笑