男性恐怖症



「健司、ネガティブね~
もしかしたら麻子だって
健司のこと好き
かもしれないじゃん!」





「いや、それはないな…」




「はぁ……じゃあ
なんで告白したのよ…」




呆れた様子で真理に
言われるのも無理はない……




普通だったら好きに
なってくれそうもない人に

出会った初日から
告白なんてしない………




わかってはいるけど…

俺には待ってる時間は
なかった…






―――――龍二がいるから……




あいつは俺が中学のときに
一番最初に友達になったやつ…




中学での初友ということも
あってか俺たちは親友と
呼べるくらいまで仲良くなった




そして俺はある女子を好きに
なった………




俺は龍二に手伝って
もらいながらもその子と
仲良くなって……
いい感じだと思ったときに
告った…………だけど……




そいつは龍二のことをつい最近
好きになったみたいで……
もちろん俺はフラれた…




それだけならまだしも……
同じことが3回あった……




そこで俺は決めた……
もう好きになったらすぐ
告るって……




無理だっていい――
とにかく親友の龍二のことを
好きになる前に告えれば……



< 36 / 47 >

この作品をシェア

pagetop