男性恐怖症
最悪の出来事
―――今日は桜坂高校の入学式
新しい制服に身を包んだ私は
お姉ちゃんに髪を
とかしてもらっていた……
「麻子、あんた本当に
メイクとかしなくていいの?」
「いいの~。
メイクなんてしたって
誰に見せるのさー(笑)」
男になんか興味のない私は
化粧なんかしたいと
おもったコトがない。。
それに対して
うちのお姉ちゃんときたら
男好きだから化粧は濃いわ
露出は高いわでもう
お母さんに呆れられてる
髪をとかしてもらった私はカバンを持って外にでた――
ぅ~ん、桜が綺麗だぁ~
「お母さ~ん!早く行こう。」
桜を見た途端ウキウキした私は
今日から高校生になるのに
スキップなんかしてる。
「はいはい、うるさいわね。
今行きますよ」
桜坂高校まで電車で一本だから
すぐ着くのになぜか早く
行きたかった
わぁ…
同じ制服の子たくさんいる…
電車の中に同じ制服をまだ
着こなせてない人ばかり……
つまり同じ新入生ってわけだ