男性恐怖症
麻子は私が泣いてるのを見て
『ま……真理?どうしたの?
エロ男になにかされたの?』
麻子の優しい気遣い……
嬉しい気持と嫉妬する気持で
私は張り裂けそうだった……
麻子は方向が違って
一人で帰っていった後…
私は健司に
『……麻子のどこが好き?』
と尋ねた………
そしたらさ……
健司は不思議そうな顔をして
『好きに理由はいらないべ。
麻子ちゃんのこと好きに
なったのはインスピレーション
でかな(笑』
――――インスピレーション?
まじいってる意味わかんない…
『俺もインスピレーション
だと思うよ』
そう龍二が言った……
龍二も………?
なんでインスピレーション
だけで……?
そう思った私だったけど
よく考えてみれば
私も健司なこと好きな理由は
ないかもしれない……
と言うことは私が健司のことを
好きなのと同じくらい
健司は麻子のことが……
好きなのか………
そんなことを考えてると
健司が突然大声をあげて
『あ!!!俺本屋寄って帰る!
じゃあな!!』
そう言って走って帰っていった
二人になった私と龍二……
気まずい沈黙が流れていた……
『『…………』』