男性恐怖症




―――その沈黙を破ったのは

龍二だった………




『…お前さ、考えすぎじゃね?
そんな重く考えないで健司に
告えばいいじゃんか』




『………』




そう簡単に告えって
言われたって幼なじみの人
告るっていうのは勇気がいる…




『……言わないまま溜め込んで
お前は壊れないのかよ?』




『………壊れ………あ、
あんたはどうなのよ?
麻子のこと好きなんでしょ?』




そう私はこいつが麻子を
好きだってことを気づいてた…




『………別に好きじゃねーよ。
ま、仮にもあいつを好きだった
としても俺は壊れないし
相手の幸せを考えるよ。』




なんだこいつ…
素直じゃないな……(笑




でも龍二は麻子の幸せを
考えるんだね…




私はどうなんだろう……




『……ま、よく考えな…
じゃあな……』




『え?』




気がついくともう家の前
だった…




そして私は部屋に入るなり
ベットに寝ころんだ……




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