男性恐怖症
トイレの中で
うずくまってたら
真理がきた……
「麻子~どうしたの?
もうすぐ入学式始まるよ」
さすがに入学式にでない
わけにはいかないから
私はしぶしぶトイレからでた
「ご…ごめん…
お腹いたくなっちゃって~」
真理に本当のことは
言えなかった…
「大丈夫?
入学式…でれそう?」
「たぶん大丈夫。行こう」
男子がいる……と思うと
足が重い―――
でも…こんなんじゃダメだ!!
男性恐怖症…克服しなきゃ!
―――あ、ネクタイ……
「真理、ネクタイとりに
行ってくるから
先に行ってて~!」
「え?一緒に行こうか?
体育館の場所わかる?」
これ以上真理に
迷惑かけたくない……
方向音痴だけど……
なんとかなるでしょ★
「大丈夫☆先行ってて~」
そう言うと私はダッシュした
初日から遅刻はやだもん!
急がなきゃ―――
教室につくと人は誰も
いなかった
ホッとした私はネクタイを
とって体育館に急いだ―――