滅びゆく世界を夢見て俺は
とゆー訳で俺は生き延びる事をあきらめた。

しょうがないのだ。

どうせそのうち死ぬ。

これまでは備蓄の食料や水で繋いできたが、それらを消費し尽くしたらその後は?

在るところに盗りに行くとかの目先の話じゃない。

1次産業たる生産者のかたがたがいなくなれば物は新たに産み出されない。

2次産業たる加工者のかたがたがいなくなれば物があったとしても食料に加工されない。

3次産業たる流通業者のかたがたがいなくなれば物があったとしても届かない。

俺はただの消費者で何も出来ない。

缶詰やレトルト食品だって消費期限は2年かそこらだろう。その後はどう食料を確保すればいい?

仮に今すぐ何かの種を蒔いて農業の真似事をしたとしても収穫はずいぶんと先だろう。

しかもその為の知識も技術も経験も道具も無い上にゾンビパニックのまっただ中。

映画であれば主人公たちが英雄的活躍をして窮地をしのぎ人類再興の地保を築くのかも知れん。

だが激減した人口は元には戻らず以前の社会を維持するには圧倒的に頭数が足りない。

文明レベルは大きく後退するだろうし、海外との貿易がストップすれば燃料を始めとして様々な物が手に入らなくなる。

絶望しかない。


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