青の瞳に映るのはーー
あの二人は今頃、二人っきりの部屋で何をしているだろう。

素直に羨ましい、と思ってた。

きっと、雷も今頃美心といるだろう。
邪魔なのは、俺だけだ………。


「一人か?青」

校門を出た辺りに見知ったバイクがある。


「真也。
何、まだ居たの?」


暗くてよかった、って思った。

俺の顔色も、誰にも気づかれたくない。

「なんか、背中が寂しそうだなお前。
辛いのか?」






辛いのか?


辛いよ、いつまで友情ごっこしているつもりなんだよって言われてる見たいで……

悲しくなった。

「なあ、遊び行かない??」

まさかの真也からの遊びの誘い。

「別にいいけど………」
俺達はお互い、バイクに股がり急発進させた。


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