青の瞳に映るのはーー
「「ごめんなさいっ」」


奴等逃げたよ。

「真也、どうした?大丈夫か?」

こいつ、切れたよマジ。

肩で息してるし。
うけるわ。

「大丈夫。
なんか、愛想笑いが疲れた。
あいつらどう思った?

自分を好いてくれる奴のが、いいって思わない?」


何が言いたい?

金髪のただチャラいだけの女。

美心とは違う、薄汚れた金髪。

俺の好きな金の色じゃない。

「なんとも、思わないな。
あー言う自分を大切にしない奴は、嫌いだわ。
好きになれない」


雷龍と知って近づく奴等も、、

甘い猫撫で声も、、

俺が雷龍じゃなきゃ、絶対に近づかない。

美心は、そうじゃ無かった。

地位も、名誉もいらない。

最初、俺らを受け入れなかったんだ。

そんな部分にも、惹かれた一つだ。

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