青の瞳に映るのはーー
「目黒先輩には、関係ないです。

嫌です、離しません‼」


「青くん……っ、雷くん」


不安げに見る美心の瞳は、少し揺れていた。

昼休みが終わった筈の廊下は、移動し始める生徒達で賑わっていた。


だからか、すごく注目されてる。

それがまた、怖さを生み出していた。


あの時のギャルも、私を睨んでる。


あの時の怖さは、忘れられないーー。


「工藤、今は離してやれ。

好きな奴、泣かすなよ」


俺は、好きだから強引にしたくない。


好きだから、泣かせたくない。


好きになって貰いたいは、ある。

だけど、強引にして泣かせたくない。

「俺は、美心先輩が好きです!!
諦められない」

「工藤くん、ごめんなさい!!

私は、雷くんが好きなのっ。
ごめんな………っ!!」



えっーーーー?



工藤が、、美心にキスをした。



それを、見せられた。

はあ?


ダンッ!!!!


壁になにかが当たる音がして、見ればーー

壁に押し当てられ、うめき声を上げた工藤がいた。


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