青の瞳に映るのはーー
ザァァーと雨が降ってきた。

まるで追い打ちをかけるように降る雨。

「ああ、悪いっ。」

雨の中、雷は美心を悲しい顔で見ていた。

そして、背中を見せて歩いてく。


美心が、俺の胸の中で泣いてるのが分かる。

雷が美心にしょうとしたことが、何となく分かる。


だけど、問い詰めたくない。

泣かしたくない。

君を抱き締め、抱き締めていない方の手でスマホを操作した。

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