青の瞳に映るのはーー
ーーーーーーー

カタカタ。

少しだけ、肌寒い。
地下みたいな暗いとこ…。

どこ??
知ってる温もりが消えたーーー。
確かなこと。

ここには、私の知ってる人はいない。

ガシャーン。

シャッターの開く音がした。

「離してよっ!!」

女の子…………?


金髪の長い髪が揺れた。
外人?瞳が青いし、それにとても美しい。
こんな綺麗な人、初めて見た。

「やっと捕まえたよ~っ、雷龍の本物のお姫様」

本物のお姫様?

「あなたを助けに来たの!!
私が捕まるから、この子は逃がして‼」


!!!!

なに言ってるの?

こんな状況なのにーーー。

なんで、助けに来たの?
こんな女の子一人で、関係ない私を助けに来たと言うの?

バカよ、本当。

涙が滲むーーー。

強めた腕………ハラリ、と落ちたロープ。
彼女は、ニヤリ、と笑った。



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