青の瞳に映るのはーー
少し怯えた目は、強くーー雷を睨み返していた。


「俺は、どんなに殴られようが脅されようが、美心先輩を好きな気持ちは曲げない。

年下だからってバカにするな‼」


工藤の目は、真っ直ぐ雷を見ていた。


決して揺るがない瞳に、押され気味の雷。

それは、表情ですぐに分かった。


「美心先輩、俺ーー悪いなんて、思わない。
身を引く愛は、愛じゃない‼」


"身を引く愛は、愛じゃない"ーーーー。


まるで、俺じゃないかって思った。


好きだから、身を引いた。

間違っていたーーー?


それが、また悲しさを煽る。


工藤が、去ってゆく後を、泣きそうに見る美心がいた。


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