青の瞳に映るのはーー
「青くん……」

濡れた瞳が、俺を見た。

「藤、俺は雷みたいに美心を傷つけない。
俺は、美心のことが好きだ‼」


藤にも聞いて貰いたい。
君が、美心を思う気持ちも強いから、ちゃんと気持ちを知って欲しい。

「美心をお願い。
傷つけないで……大切な子なの」

美心と、初めて出会った時……友達はみんな離れていったらしい。

なのに、こんな素敵な友達がいる。

安心したよ。

「分かった、ありがとう藤」

俺はそう言い、美心に近づくと抱き締めた。

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