青の瞳に映るのはーー
「似合わないよね。
ねえ、梓っ。
猫耳だけは、やだ、似合わないしっ」

戸惑い赤くなる美心は、カチューシャを外そうと手を伸ばす。

それを俺は君の手を掴んだ。

「似合うよ、可愛すぎ美心。
可愛すぎて、誰にも見せたくねーし」


「じゃあ、美心っ。
みんなに見せに行こう‼」

おい!!
今、見せたくないって言った筈。
聞いてないのかよ。

そして勝手に美心を連れ出す藤の、後を追った。


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