青の瞳に映るのはーー
「………雷くん、バイバイ」


君が見せた笑顔、それは、屈しない笑顔。

雷が目を見開く………。

「…………っ」


なんで、そんな顔するんだよ。
雷ーーー。
苦痛に顔を歪ませた……雷。

雷は本当は、美心が好きな筈だ。
なのに、なんでサヨナラするんだよ。

雷の後ろ姿を見てる俺の肩に組まれた腕。

「なあ、青。
ちょっと話あるんだけど……」

「真也、どうした?」

「雷のことでちょっと……」

雷のこと?
だけど………。
俺は思わず、美心を見た。

こんな可愛い美心を置いてなんて、行けない。

回りは美心を狙う野郎共で、溢れてる。

「美心なら、あたしが預かるよ‼
それに、まだ校内歩いてないしね。
宣伝。」

まだ、校内歩く気か。

俺はため息を吐き出した。

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