青の瞳に映るのはーー

招かれた訪問者

入れば違和感は、ない。
普通の玄関だ。
ただ、刀が置いてあるのは見ない様にする。

本物の可能性が高すぎて、やばい。
「「お邪魔します」」

礼儀は忘れない。

今、思う。
誰にも会わない訳はない。

「あら、晃っ。お客さん?」

ドキッ!!

「あ、母さんっ。
友達連れてきた。
飲み物よろしく」

母さん?20代ぐらいにしか、見えないけど。

切れ長の目は、西道晃にそっくりだ。
ヤクザの姐さんってイメージは、着物だったけど。
普通だな。

「お、お邪魔しています」

「お邪魔してます」

やばい、噛んだよ。
恥ずかしい。
「あら、可愛い子達ね。
美男美女じゃない。ちょっと、待っててサービスするわよ‼」

そして彼女は、キッチンへ入っていく。

なんか、変な緊張感が薄れてく。
「母さん、あんなだから緊張すんなよ。
部屋、こっち」


本当、緊張して損した。

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